本書は、高校における様々な部活の日本を代表するような活躍を見せる高校を
著者が訪ね、取材を重ねその強さや特色迫る意欲作です。
ジャンルは、サッカー、野球、バレーボール、競技カルタ等多岐に渡ります。
私は、本作からの最大の学びは、強い部活を作るノウハウを知ることではなく、
若い頃に敗北を知ることが長い人生を生き抜いていく上で、
とても重要なことなんではないかという気づきを得られたことでした。
全国大会で鎬を削るような強豪は、一年中血のにじむような努力を重ねています。
苦労して、県予選を勝ち抜き、満を持して全国に挑む。
しかし、全国大会の壁は厚く、重ねてきた努力を踏みにじられるほどの
力の差を見せ付けられることもしばしば。
私は、この為すすべなく敗れ去る経験というのが、
何物にも代えがたい経験になると感じるのです。
青春のすべてをなげうって、自らが選んだ競技にあらん限りの時間を費やしているにも
かかわらず、歯が立たないこともたくさんある。
しかし、努力が報われないかもしれないということを体感した上で、
自分を超え続けるために努力を重ねる人は、がんばっても成長できないかもしれないという人間にとって非常に恐怖を感じることをいわば克服してしてしまっている状態です。
この、何があっても努力ができるというのは、長い人生を生きていくうえでは、
天性の才能よりも大切な才能なのではないか。
私は、本書を読みながらそんな思いに駆られました。
親も含めた教育に携わる人に広く読んで欲しい1冊です。
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