なぜこんなに努力しているのに、自分の年収は上がらないのか?
たくさん勉強しているのに、成長している実感がない。
そんな風に思っている人も多いのではないでしょうか。
それはもしかしたら、あなたがインプットばかりに力を入れて、アウトプットがおろそかになっているからかもしれません。
本書は、これからアウトプットの時代であることを主張し、具体的なアウトプット方法を、これ以上分解できないくらいに丁寧に教えてくれる本です。
小学生でも分かる平易な文章で書かれているので、とてもおすすめです。
著者はいわずと知れた、成毛眞氏。
過去の著作を読んだことがある人なら説明不要だと思いますので、こんな書評は読み飛ばして、今すぐに本書を買ってしまいましょうw
本書は6章で構成されていますが、どんなアウトプットがあるのか著者の知見が惜しみなく提供されております。
中でも注目すべきは、以下の2つです。
書くことと話すことです。
書くことでは、文章術や新たなインプットにこだわることなく、どんどん書こうと
薦めています。われわれは、義務教育で散々作文をしてきているのだから、わざわざ
文章術など学ぶ必要はないと伝えています。非常に勇気づけられますよね。
とにかく、少しずつ書いていくことで、文章も上達するし、うまくいけば何か副業のきっかけまでつかめるかもしれないと。
これだけSNSが普及していながら、アウトプットしている人は、全体の0.1%しかいないと。確かに、いいねさえしない閲覧専門家は多いですよね。
話すことの章では、書くことより難しいと成毛さんは主張します。
どうでしょうか。多少お笑いなどに興味がある人ならお分かりかと思いますが、
おしゃべりの能力のほうが、圧倒的に獲得が難しいですよね。
ここで、成毛さんは、二人の才能を登場させます。
一人は、落語家、古今亭志ん朝。もう一人は、ジャパネットたかたの高田社長。
二人の何を盗めばいいのかを語ってくれています。
さらにもう一つ読みどころをお伝えすると、アウトプットの重要性を伝えるために、
著者が駆使する具体的なエピソードです。
本書の冒頭は、スペインはバスクのサン・セバスチャンがなぜ美食の町として栄えたか?かのエピソードから始まります。
また、ホリエモンや、三遊亭圓朝、NHKのアナウンサーの読むスピード、江戸川乱歩の戦略等々、読書家で交友関係も広い人だからこそもちうる、人の心を弾ませるエピソードが満載です。
ビジネスマンに限らず、幅広い世代の人にとって示唆に富む一冊となるでしょう。