暫さんのふとまゆげ

大嶋暫と申します。なんでもキュレーター。書評を中心に様々なコラムやエッセイを書いております。「肯定の哲学」を紡ぎます。

地域の運動会について

本日9月24日は住んでいる地域の運動会に参加した。

最後に運動会に参加したのは、かれこれ20年ほど前になる。

結論から言えば、大変有意義な時間となった。

 

なんでも今年で46回目を迎える、大変に歴史のあるイベントらしい。

それを裏付ける証拠に、県知事の奥様が訪れ、来賓の挨拶をしていたくらいだ。

 

高齢化は進む一方だ。会場には500人くらいいたと思うが、60%は高齢者という印象だった。

 

地元の小学校のグランドを借りて実施した。各地域ごとにテントをはり、ブルーシートと長テーブルを用意。パイプいすをテントの外に設置し、総勢30~40人くらいは座れるようになっていただろうか。そんなテントが参加地域数、20程度、トラックを囲むように並んでた。誰でもわくわくしてくるシチュエーションである。

 

式次第も非常に懐かしいラインナップだった。国旗掲揚に始まり、選手宣誓、ラジオ体操等誰しも馴染みのあるものを一つずつ消化していった。

 

地域の運動会は、衰退させてはならない良き文化である。

久しぶりに参加してみて、私は運動会を重視する姿勢を一段と強めた。

今後、30代以下の参加意欲の刺激は、急務なってくるだろう。

 

若い世代が強い参加意欲を見せていかないとせっかくの文化も息切れしかねない。

まったくもって楽観はできない状態だ。

 

普段生活をしていて、利害関係のない年の離れた方とのコミュニケーションは貴重なものとなってきている。今や苦手意識する持っている若い世代も少なくないかもしれない。マンションも増える中、近隣との関係の希薄化は避けては通れないだろう。

 

学者の外山滋比古氏は著作の中であるユニークな取り組みを紹介している。

イギリスの「ルーナーソサエティ」という満月の日に専門家が集まり雑談をするというものだ。専門を異にするものたちが一同に介しさまざまな意見交換をする。イギリスが産業革命を起こせたのは、この取り組みのせいではないかといわれている。

 

その他にも、新進気鋭のプロデューサー川村元気氏の対談集の中で、

スーパーマリオの生みの親、宮本茂のエピソードが紹介されている。それは、宮本茂は今でも地域社会のイベントには積極的に参加しており、進んで子供を引率しているらしい。職業柄、子供とのコミュニケーションは欠かせないということもあろうが、やはり世代や職業を超えた付き合いがもたらすものは、計り知れないものがあるのだと思う。

 

運動会の復活は、地域活性化のみならず、世代間交流の活発化による、アイディアの創出という副産物を生む可能性を孕んでいる。

 

今日聞けた話の一端を紹介しておこう。綱引きのコツ。昔は地域のお祭りで個人が花火を打ち上げていたこと。家のすぐの近くに連れ込みやどがあり火事で全焼したこと。病児保育のニーズは非常に高まっていること。いまどきの選手宣誓について。

どうだろう。ちょっと聞いてみたくなるネタではないだろうか。



あまり自分本位に地域のイベントを考えるのも貧乏くさい話なので、メリットは是非個人個人が享受してみてほしい。

 

何よりも疲れるが楽しいというのが運動会の魅力である。

運動会後のお風呂は代えがたい贅沢だ。