書評習慣

大嶋暫と申します。書籍応援業。おすすめ本に関する書評ブログです。様々なコラムやエッセイも書いております。少しでも面白い書評が書けるよう奮闘中です。

書評(新書)『パパの極意』安藤哲也 NHK出版

イクメンという言葉に長らく違和感を感じておりました。

子どもが生まれる前から感じていました。

 

この違和感の正体は何なのか?

本書を紐解いたことで、すべて解決しました。

 

もともとイクメンに違和感を感じていた理由は、

そのファッション性にあります。

 

イケメンと同様で、その奥行きをのない軽薄な感じに

ずっと嫌悪感を抱いていました。なぜ嫌悪感を抱いていたか?

 

それは、本来育児とは夫婦で協力していくものなのに、

ちょこっと子育てに携わっただけで、なんだか凄いことをやっているように

見えてしまう”イクメン”という言葉が嫌だったわけです。

 

母親は、子どもが生まれてくる前から子育てにコミットしており、

たとえば、”イクハハ”などど、わざわざいわれるようなことはないわけです。

 

それは、子育ては女性がするものという価値観が

刷り込まれているからではないでしょうか。

 

つまり、元々子育ては女性ものという凝り固まった価値観があるからこそ、

イクメンなどという新しくラベリングをするための言葉が、生まれてきてしまうわけです。

 

そんな不自然な状況に、自然体で一石を投じたのが、安藤氏です。

 

著者の安藤氏は、NPO法人ファザーリングジャパンの初代理事。

絵本ナビの社外取締役なども歴任した方です。

 

自分の父親が家庭を顧みず、安藤氏の母を軽んじるような人だったため、

反面教師として捉え、ご本人は紆余曲折もありつつも、自然と子育てを楽しむようになります。

 

読み聞かせた絵本は延べ6000冊。

保育園の連絡ノートを読みながら、晩酌をする。

 

かつてこんな父親はいなかっただろうな思わせるとても素敵な人です。

 

私は、こういう本が浸透することで、将来なりたいのは「すてきな父親」だ

という子どもが増えたらいいなと密かに願っています。

 

また本書は、育児の楽しさやすばらしさを教えてくれる本ですが、

子どもがいようがいまいが、男性の働き方を問い直す上で、有益な示唆を与えてくれる

1冊です。

 

最後にちょっと下世話な話をしますが、モテたい男子は必読の書です。

 

↓  ↓  ↓ 気になる方はぜひチェックしてみてください!