去る1月23日(土)すべらない話が放送されました。
レギュラー陣の卓越した話芸はもとより、ゲストのお三方(三谷幸喜さん、R-指定さん、清塚信也さん)のお話も魅力的で面白いものでした。
今回は、タイトルにあるように「面白い人が持っている”ある能力”」というテーマなので、
小藪千豊さんの「渡部さん」という話を例に、話を進めていきたいと思います。
ネタバレ可能性があるので、詳細は本編を見て頂きたいのですが、
この話の中で、中村アンさんが送ったLINEのスタンプを小藪さんがジェスチャーで表現するくだりがあるのですが、この部分が、話に花を添える重要な役割を果たしていると私は思うのです。実際にそのスタンプを見たことが無い人でも、小藪さんの表現力と観察力で、
「あるある!面白い」と思ってしまう力があるんです。
なぜ小藪さんはこの部分を切り取る事ができたのか?
違和感に敏感に突っ込むことができるから である
と考えています。
今この瞬間、その瞬間を切り取ることは、
iPhoneのスクリーンショットの機能をイメージすると分かりやすいかもしれません。
電源ボタンを押しながらセンターボタンを押して、
カシャッとやるアレです。あの感じです。
実はコレ、あるバラエティ番組の演出にとてもよく似ています。
朝日放送でやっているTV番組、千鳥の『相席食堂』の「ちょっと待てぃ!」ボタンです。
補足すると、相席食堂は、タレントさんの地方ロケのVTRに対して、
千鳥の二人がボタンでツッコミ、一旦Vを止めてトークをするというバラエティ番組です。
面白かったり、違和感を感じるくだりがでてくると、
千鳥の2人はすかさずボタンを押してツッコミます。
ある意味スクリーンショットを取って面白い瞬間を切り取るわけです。
要するに何が言いたいかというと、面白い芸人さんは、
「ここが面白い!」という場面に遭遇すると、忘れずに記憶しておき、
エピソードトークを披露する時に効果的に活用しているのです。
これは「スクリーンショット力」と言ってもいいかもしれません。
改めて小藪さんをウィキペディアで調べてみて、分かったのですが、
趣味は、「カメラ」だそうです。
どうり絶妙なシャッターを切るわけです。