最近、TVドラマと公安小説の影響で、ロシアという国に俄然興味が湧いておりました。
プーチンについて調べたり、ロシアの歴史に触れた学術書を読んだり、
と様々な情報を漁る中で、本書に出会いました。
ロシアをバックボーンに持つ2人の大作家がロシアという国とその周辺情報について
語り尽くす、非常に貴重でユニークな1冊となっております。
体当たりで現場に飛び込む直観派の五木寛之さんと博覧強記の知識人佐藤優さんと
のロシアに関する対談。
いうなれば、島田紳助さんと松本人志さんのお笑い談義という感じでしょうか。
とにかく深い知識と幅広い経験に裏打ちされている対談なので、超面白い訳です。
乱暴な結論付けになりますが、ロシアは思った以上に奥深く
魅力あふれる国だということも分かりました。
佐藤さん、五木さんが持つ知識が広範かつ深淵に迫るもののため、
ロシアへの理解が浅い私のような人間にとっては圧倒されるばかりの本書ですが、
勉強しなければならないことが山ほどあるなと実感させてもらえたのが、
本書を読んだ一番の収穫でした。
ロシアを研究課題にすると、経済、国防、スパイ、文学、世界史、奇人変人、宗教、酒等々
様々なテーマを縦横無尽に動き回ることになりそうなので、とても面白くてやりがいのあるテーマです。