書評習慣

読書は年収に比例すると思います。新卒から約10年法人営業に従事したのち、縁あって地方都市へ移住。妻の実家の事業を継いで、ほぼセミリタイアの状態に。何不自由がない生活になったので、とにかく謙虚に生きることを心がけております。二人の子どもに恵まれ育児に奮闘中です。昔から本好きだったので、面白い本を紹介したり、コラムを書いたりしています。最近ハマッていることは、料理、株式投資、ホームセンターです。30代半ばダウンタウン世代のど真ん中です。

書評『イオンを創った女 ― 評伝 小嶋千鶴子』東海友和 プレジデント社

 

知る人ぞ知る人事の専門経営者、

小嶋千鶴子さん。

 

名前に知名度があまりないのは、現役時代あくまで黒子役に徹していたことに

あります。

 

弟の岡田卓也氏を日本一の経営者にするために、

岡田屋(現イオン)の発展を人事面から徹底サポートした人物。

 

まさにイオンを創った女性なんです。

 

では、その手腕を裏付けるものは何だったのか?

本書を読むと、その答えが見えてきます。

 

私は、二つのポイントが重要だと考えています。

 

一つ目は、男女問わず人材を登用、抜擢したこと。

社員教育に力を入れ、一時期「嫁をもらうなら岡田屋さんからもらえ」という

評判が立つほど、女子社員の評判がよかったんだとか。

 

そして、二つ目は、継続的、発展的な人材育成、定着を実現するために、

教育に力を入れ続けたことにあると思います。

「今何を読んでるんや?」「今年の目標はなんや?」とことあるごとに

社員に問うていた千鶴子さん。30年以上前から企業大学を創設して運営した人物でもありました。

 

自分自身も、生涯に渡って、常に目標を持ち勉学に励んだ人でもあります。

 

本人自信が、今日の立場があるのは、目標に向かって常に学び続けてきた不断の努力の成果であると振り返っています。

 

上に書いた二つを押さえて、達成を目指したのは、無形の資産の蓄積にあります。

千鶴子はそれをバランスシートに乗らない資産と呼んでいました。

 

数字を達成し続けるために、必要なものは、

数字で表現しにくい、人間の能力や資質を磨きつづけることが重要なんだと

本書は教えてくれます。

 

組織人事の専門書としての価値も非常に高い本書ですが、

私は、ある程度、自己実現をし企業に貢献をしていながら、

今までの貯金で仕事が回ってしまっている、成長が鈍化したビジネスマンにこそ

本書を手に取って欲しいと思います。

 

生涯に渡って発展を実現し、ある意味、盤石な基盤構築という意味での安定を

自分でも他人にも獲得させるには、持続的な努力に裏打ちされた地道な成長が必要であることを

伝説の経営者、小嶋千鶴子さんが教えてくれます。