私は基本的に本は、本屋さんで買う主義です。
目的意識のある読書だけでは世界が広がらないので、
本屋さんの棚をなんとなく見回して、
面白そうな本を探しだして買うのが好きです。
街でナンパをする感覚に似ているかもしれません。
きれいな人を見つけては、とりあえず声をかけてみる。
棚から本を手に取って、パラパラ見て見る。
なんとなく似ていませんか。
・・・似ていないか。
それはそうと、本書は新聞の広告を見かけて、
コピーを読んで、即ポチリました。
理由は、著者が同じ35歳で、2歳の息子がいるという共通点があったこと。
そして、余命宣告を受けており、本の構成が子どもへのメッセージとなっていること。
同じ子を持つ親として、これは読まないわけにはいきませんでした。
まさに子どもでも理解できるような言葉で書かれている本なので、
夢中であっという間に読んでしまいました。
特に印象に残ったのは以下の3点です。
①学校で学ぶべきは理不尽さ
②面白い人になるべき
③金融教育の重要を問いている
幡野さんは、命の尊さなど道徳的なことは一切主張しません。
それよりも、自分がいなくなった後の世界で息子がサバイブしていくには
どうしたらよいか。非常に実践的なアドバイスをしていきます。
父から息子への真摯なメッセージを読むにつれ、
自分は子供にどう生きてほしいのか?
そして、自分は父親としてどう生きていくのか。
そのことを立ち止まって考える非常によい機会となりました。