高配当株にコツコツ長期投資

書評中心に記事を書いてきましたが、装いも新たに、高配当株投資をテーマに様々なことを書き散らしていきたいと思います。

書評『夢の叶え方を知っていますか?』森博嗣 2017年 朝日新聞出版

皆さんは、夢を持っていますか?

 

私も昔は、芸人になりたいとか、放送作家になりたいとか、TVのディレクターになりたいとか夢をいっぱい持っていました。なんだか、全部バラエティ番組がらみですね。。。

 

なぜこの本を手に取ったか?

理由は単純です。

実は夢を叶えたいからではありません。

 

夢を叶えたと言っていい森さんが、一体どんな考えの持ち主なのかを知りたかった。

それが、本書を読む一番の動機でした。

 

やりたいことを好きにやっている人の思考回路をインストールする。それが目的でした。

 

そう言う意味では、私は読みたい箇所しか読んでいないので、本文は書評としては、失敗しているかもしれません。

 

それでも、明日から誰でも真似ができる部分について共有していきます。

 

その昔、「夢に日付を」と言ったのは、

ワタミの渡邊美樹さんでした。

締め切りを設けた途端に、夢が目標に変化するから不思議です。

 

夢というと、叶わないけど追いかけるという甘美さがありますが、目標としてしまえば、途端に達成すべき仕事になります。

 

そして、達成すべき仕事にしてしまえば、そこには、最低限の計画が必要になります。計画が必要なことまで把握できれば、あとはやるだけです。

 

ここで森さんの考えを紹介しておきます。

 

・職業的な夢は持たなかった。

競争が発生するから。

 

森さんの場合は、作家になることが夢だったわけではなく、それはあくまで手段でした。

 

夢は、広大な敷地を使って、鉄道模型を走らせること。

 

ある意味、お金と時間があれば、誰にでもできる夢な訳です。

 

ただ。このお金と時間を手に入れるということが人生でも取り分け、難易度が高いのですが、

森さんは、冷静に対処していきます。

 

そのやり方を3つピックアップしました。

 

①とにかくやる

 

「えっ!なにそれ?」と感じた諸兄も少なくないと思います。でも森さんはこれを重視します。

なぜか。重い腰を上げ続けていると、仕方なくでもやる自分を作り上げることができるというのです。

 

行動し続ける人が成果を出すという典型例ですね。

 

②コンスタントに進む

 

”メリハリをつけず、調子がよいときも、調子が悪いときも、同じように進めるのが、結局は合理的である。”

 

こう語っています。

 

私は、夢を細かくタスクに分解して、少しずつ消化するという冷静な対処が必要だと

実感しました。

 

③進捗を数字で管理する

これまた、夢を叶えるのにそぐわないような気がしますが、重要な行為です。

 

森さんの場合は、一日5千~1万字というのを目安にして、執筆していたそうです。日が空くと、”頭がさめてしまう”という言い方をしています。

 

他にも森さんの流儀が様々紹介されているのですが、元来三日坊主だった私は、この三つが取り分け印象に残りました。

 

そして、夢を叶える行為や夢を叶えるために必要な行為は、ランニングを習慣にして、継続的に走り続けることに似ているなと結論付けました。

 

①まず走り始める

②毎日走る

③距離を決める

④マラソン大会に出るなど目標も決める

⑤定期的に振り返って、管理していく

 

作家の村上春樹さんは、何かのインタビューで、自分は長距離ランナータイプだと

言っていましたが、どうやら、短距離うさぎタイプの人よりも長期的に計画して行動する、長距離かめさんタイプのほうが、夢を叶える適性は高いのかもしれません。

 

付け加えておくと、森さんは国家公務員(といっても大学教授ですが)をやりながら、

作家業もやっていた。つまり最初は副業としてやっていたわけです。

 

やりたいことがあるから、今の仕事をやめるというのは、現代では得策とはいえません。

両立してしまえばいいのです。

まず、食える状態を維持しながら、夢を追いかけても、十分間に合うはずです。

 

よく考えると、芸人で成功したいといっている人でも、実はバイトと掛け持ちしていたりしますよね。

 

であれば、働きながら、空き時間で少しずつネタ作りをしていって、定期的に発表していく。そのほうが、プレッシャーも少なくなりますし、自分を客観的に見れて、成功の可能性も高まるかもしれません。