一般庶民にとっては、銀行はもはやコインロッカーと化している。
と感じるようになった。
どれだけお金を預けても、大して利息はつかず、ある意味資産を寝かせているだけ。
このことに多くの人が気づき始めている。
「貯蓄から投資へ」というのは、徐々に進み始めていると思うが、まだまだ、金融教育が弱い日本人にとっては、とっつきやすい教科書が必要になると思う。
そんなときに、非常に参考になる本だと思う。
庶民派ファイナンシャルプランナーを自認する著者の主張は極めてシンプルだ。
「身の丈にあった投資で、長期的に資産を形成する。」
投資と聞くと、リスクに身を投じていく危険な行為と捉える人も多いかもしれないが、
実は、チリも積もれば山となるを実践するのが賢い投資であると主張。
3000円からはじめるというところがまたミソだと思う。
あまり稼ぎがない人でも、月々3000円であれば、何かを我慢して投じられる額ではないかと思う。
初心者に最適な投資として、本書では、投資信託のインデックスファンドがおすすめされている。
ポイントは、源泉徴収なしを選択して、特定口座で登録をしておくことらしい。
小口投資を開始するにあたって、非常に具体的に説明されているので、
中学生でも理解することが可能だと思う。
内容は、投資に限らず、収入の15%を貯蓄にあてるべき、とか給料の7.5か月分は緊急日として、プールしておく、など、FPらしいアドバイスも満載だ。
社会人になる前に押さえておきたい内容であるし、是非早いうちに子どもにも読ませておきたい本である。