書評習慣

大嶋暫と申します。書籍応援業。おすすめ本に関する書評ブログです。様々なコラムやエッセイも書いております。少しでも面白い書評が書けるよう奮闘中です。

書評『一流選手の親はどこが違うのか』杉山芙沙子 新潮新書

本書は、有名なテニスプレイヤーである杉山愛選手の母、芙沙子さんが書いた本です。

実は、杉山さんのコーチは、母である芙沙子さんが勤めていたそうです。

 

今回は、本書の書評を通じて、子育てに関する学びを共有していきたいと思います。

 

題名の通り、本書は、一流アスリートの親に共通するポイントをあぶりだした本です。

宮里藍石川遼錦織圭選手のご両親へのインタビューを論文にまとめたものが

ベースとなっております。

 

その教育方針には、十数項目の共通点があるのですが、

私がとりわけ注目したのは、以下の3つです。

 

①外遊びが多かった

②競技を始めた目的は家族の団欒だった

③練習時間は1日3時間以内

 

まとめると、幼少期には友達とたくさん外で遊んでいたいうこと。

家族でスポーツを楽しむために、その競技をやっていたということ。

杉山さんも、本来のスポーツの目的は楽しむことであり、それを忘れてはならないと言っています。中には、根を詰めすぎて、選手をつぶしてしまうコーチもいるそうです。

 

そういう意味で、③ともリンクしますが、

長時間に渡って練習をすることはないというのも印象的です。

 

一流への道の1つとして、一万時間の法則などもありますが、徒に長時間練習することよりも、毎日一定時間を練習に充てることのほうが大切ということなのでしょう。

 

著者の杉山さんには、スポーツを通じて人間性も磨いていくという哲学があります。

 

自身の子育ての経験から、子どもの自主性を尊重し待つこと。

その行動をつぶさに見つめ観察すること。礼儀やコミュニケーションを大切にし

人間性を養っていくこと。などをとても大切にしております。

 

杉山さんのスタンスは、競技を共に楽しみ、共に悩むということ。

そして、常に選手を観察して、力を最大限引き出そうと伴奏する姿が印象的でした。

 

子育てにおいても同様のことが言えるのではないでしょうか。

一緒に育ち、一緒に楽しむというスタンスを持つことが重要なんだと思います。

 

一流のコーチ像とあるべき親の姿とは何か。

必要な要素はとても似ているなと本書を読むと感じます。