書評習慣

大嶋暫と申します。書籍応援業。おすすめ本に関する書評ブログです。様々なコラムやエッセイも書いております。少しでも面白い書評が書けるよう奮闘中です。

書評『サラリーマンは300万円で会社を買いなさい』三戸政和 講談社+α新書

本書は、著者の強みと世の中の課題がばっちりマッチした、

売れるべくして売れている本です。

 

著者は元々SBIホールディングスで、ベンチャー企業への投資を行っていた

プロフェッショナルです。その人の目線で、中小企業100万企業が後継者不足といわれる現代の問題に切り込んでいきます。

 

結論から言うと、題名の通り中小企業を個人買収することを薦めております。

理由は、簡単で、資本家になっていかないとこれからの人生100年時代を生き残れないと著者は判断しているからです。では、なぜ資本家になることを薦めているのか?

よる自由な時間とお金を手に入れて、人生を謳歌していこうという前向きな目標のためです。

 

ただし、二つのことには、手を出すなと釘を刺します。

一つ目が、ゼロイチ企業。つまり0から会社を興して、起業すること。

理由は、成功できる確率が極めて低いのと、血のにじむような努力を努力とも思わない強靭な精神力を持っている人でないととても勤まらないと考えているからです。

 

二つ目が、飲食店経営。セカンドライフの過ごし方として、よく登場する飲食店経営ですが、著者は絶対に手を出してはいけないといいます。立地に左右される、長時間労働になりやすい、薄利である。など資本家の要素と反対の要素ばかりの飲食店経営者。

間近で失敗している人を見ているだけに著者の言葉には、説得力があります。

 

本書は元々は、現代ビジネスで公開していた「60過ぎたら、退職金で会社を買いなさい」という連載が反響を読んで書籍化したものだそうです。

 

しかし、私はこの本は、引退を控えているシニアのみならず、大企業やベンチャー企業で10年程度経験を積み、自分の分野で頭角を現したことのある若者にこそ読んで欲しいと思います。

 

私は縁あって、10年勤めた会社をやめ、30半ばにして会社の経営に参加することになりましたが、勤め人と個人経営者ではこんなに自由度が異なるのかと1年ですでに実感しております。就職活動をしていたときに憧れたアーリーリタイヤがかなり早く実現してしまいました。

 

法人営業の経験もやはり随所で生きてきますし、大手企業に勤めていた方なら、なおさらその経験がもたらすメリットを実感することでしょう。

 

私は、資産形成を容易にするためには、以下のような戦術がいいのではないかと考えています。地方へ移住して中小企業の後継者になる。会社に勤めたまま、株式に投資し、個人投資家として生きる。会社に勤めたまま、会社を買収し、誰かに経営を任せてしまう。

 

大切なポイントは、自分がオーナーになるにはどうしたらよいかという視点だと思います。不労所得に近いものをいかに得ていくか。これから大事な視点になっていくと思います。