皆さんは、夢を持っていますか?
私も昔は、芸人になりたいとか、放送作家になりたいとか、TVのディレクターになりたいとか夢をいっぱい持っていました。なんだか、全部バラエティ番組がらみですね。。。
なぜこの本を手に取ったか?
理由は単純です。
実は夢を叶えたいからではありません。
夢を叶えたと言っていい森さんが、一体どんな考えの持ち主なのかを知りたかった。
それが、本書を読む一番の動機でした。
やりたいことを好きにやっている人の思考回路をインストールする。それが目的でした。
そう言う意味では、私は読みたい箇所しか読んでいないので、本文は書評としては、失敗しているかもしれません。
それでも、明日から誰でも真似ができる部分について共有していきます。
その昔、「夢に日付を」と言ったのは、
ワタミの渡邊美樹さんでした。
締め切りを設けた途端に、夢が目標に変化するから不思議です。
夢というと、叶わないけど追いかけるという甘美さがありますが、目標としてしまえば、途端に達成すべき仕事になります。
そして、達成すべき仕事にしてしまえば、そこには、最低限の計画が必要になります。計画が必要なことまで把握できれば、あとはやるだけです。
ここで森さんの考えを紹介しておきます。
・職業的な夢は持たなかった。
競争が発生するから。
森さんの場合は、作家になることが夢だったわけではなく、それはあくまで手段でした。
夢は、広大な敷地を使って、鉄道模型を走らせること。
ある意味、お金と時間があれば、誰にでもできる夢な訳です。
ただ。このお金と時間を手に入れるということが人生でも取り分け、難易度が高いのですが、
森さんは、冷静に対処していきます。
そのやり方を3つピックアップしました。
①とにかくやる
「えっ!なにそれ?」と感じた諸兄も少なくないと思います。でも森さんはこれを重視します。
なぜか。重い腰を上げ続けていると、仕方なくでもやる自分を作り上げることができるというのです。
行動し続ける人が成果を出すという典型例ですね。
②コンスタントに進む
”メリハリをつけず、調子がよいときも、調子が悪いときも、同じように進めるのが、結局は合理的である。”
こう語っています。
私は、夢を細かくタスクに分解して、少しずつ消化するという冷静な対処が必要だと
実感しました。
③進捗を数字で管理する
これまた、夢を叶えるのにそぐわないような気がしますが、重要な行為です。
森さんの場合は、一日5千~1万字というのを目安にして、執筆していたそうです。日が空くと、”頭がさめてしまう”という言い方をしています。
他にも森さんの流儀が様々紹介されているのですが、元来三日坊主だった私は、この三つが取り分け印象に残りました。
そして、夢を叶える行為や夢を叶えるために必要な行為は、ランニングを習慣にして、継続的に走り続けることに似ているなと結論付けました。
①まず走り始める
②毎日走る
③距離を決める
④マラソン大会に出るなど目標も決める
⑤定期的に振り返って、管理していく
作家の村上春樹さんは、何かのインタビューで、自分は長距離ランナータイプだと
言っていましたが、どうやら、短距離うさぎタイプの人よりも長期的に計画して行動する、長距離かめさんタイプのほうが、夢を叶える適性は高いのかもしれません。
付け加えておくと、森さんは国家公務員(といっても大学教授ですが)をやりながら、
作家業もやっていた。つまり最初は副業としてやっていたわけです。
やりたいことがあるから、今の仕事をやめるというのは、現代では得策とはいえません。
両立してしまえばいいのです。
まず、食える状態を維持しながら、夢を追いかけても、十分間に合うはずです。
よく考えると、芸人で成功したいといっている人でも、実はバイトと掛け持ちしていたりしますよね。
であれば、働きながら、空き時間で少しずつネタ作りをしていって、定期的に発表していく。そのほうが、プレッシャーも少なくなりますし、自分を客観的に見れて、成功の可能性も高まるかもしれません。