書評習慣

大嶋暫と申します。書籍応援業。おすすめ本に関する書評ブログです。様々なコラムやエッセイも書いております。少しでも面白い書評が書けるよう奮闘中です。

大人の世界も一芸入試になっていく。

先日、日経新聞で、大垣共立銀行一芸入試を取り入れることが記事になっていた。

新卒採用においては、一般的にゼネラリストを求める金融機関で一芸入試とは、驚きである。

 

単に優秀な人材(ここでは、問題に対して正解をだせる人材とする)のニーズは明らかに減少している一つの証左となろう。

 

インターネットの普及で、様々なサービスが多様化する中、過去に独占的な地位を占めていたプレイヤーが脅威にさらされている。銀行業界もその一つであろう。東大・京大生に就職希望企業を調査すると、トップ10に入る大半の企業が大手コンサル系企業になるようだ。

 

 学生も馬鹿ではない。どこでも通用するスキルを身に付けるほうが、市場価値が高いことに既に気づいている。

 

 一芸入試、元は大学のAO入試で登場した制度だが、社会人も含めてその裾野が広がっていると感じる。

 

 具体的な成功者たちを見ていこう。

 

まず、さかなくんだ。彼は一言で言えば、魚介類に対して、人並み以上の知識を有する人である。様々なメディアに登場し、講演活動も人気、書籍も執筆している。個人化の時代における一つの勝ちパターンであることは間違いないだろう。

 

 他にも柔道家の野村忠弘選手。彼も実は”一芸入試”で世界を獲った男の一人である。

彼は学生時代までは、トップクラスではあるものの、いわゆるトップの選手ではなく、注目度もそれほど高くなかったそうです。武器必要と考えた野村選手は、背負い投げを自分の武器にすると決意し、背負い投げの練習になみなみならぬ努力を注ぐようになった。

徹底的に自身の武器を磨きに磨いた。その努力の先にあったのが、オリンピック4連覇という偉業なのだ。

 

 まだそこまで有名ではないが、最近SNS界隈から飛び出してきたアイドルに倉持由香という人物がいる。

苦節14年、ようやく日の目を見るようになってきた苦労人だ。彼女は、事務所の社長に「下半身デブ」と揶揄されコンプレックスに感じてきたらしい。しかし、ある時カメラマンが、倉持さんはその尻のでかさがいいんだよと褒めてくれた。彼女はコンプレックスを逆手に取ることを決意。尻画像をSNSを通じて世に問うことにした。すると、反響が反響を呼び、一気に注目される存在に。

 

様々な分野で一芸に秀でる人材が頭角を表してきている。

 

なんでもそつなくこなせるタイプよりもこれだけは誰にも負けないという人に

白羽の矢が立ってると感じる。

 

自分の強みは何なのか?実は、自分ではなかなか見えていないことが多い。

 

私がおすすめするのは、ごく身近な人に聞いてみる方法である。

 

「自分のいいところって何?」と質問してみるといい。

 

意外と自分が長所に感じていなかったことが、他人にとっては魅力的なポイントだったりするのだ。

 

自分でやりたいと思っていること、得意だと思っていることは、残酷に言えば、お金になりにくいものが多い。それはとかく「やりたいこと」に終始しがちだからだ。しかし、お金に換算されるのはいつだって、やりたいことではなくできること

と相場は決まってる。

 

強みの棚卸はとてもおすすめである。思わぬ副業につながることもある。

 

ゼネラリストでいることも、可能性を広げる意味で重要だが、

これからの時代、一芸に秀でることはそれ以上に価値が高い。