暫さんのふとまゆげ

大嶋暫と申します。なんでもキュレーター。書評を中心に様々なコラムやエッセイを書いております。「肯定の哲学」を紡ぎます。

既に世に放たれているモンスター。

電車内3人掛けの椅子で。

 

二人座っていて、真ん中に女性。向かって右端に男性が座った。

 

すると女性は嫌悪感を露わにし、男性を睨みつける。嫌悪感を露わにした理由は、座られて狭くなったことくらいだろうか。

しいていえば、コートの裾を踏みそうになったことくらいだろうか。

 

しばらくすると男性はすっと立ち上がって、

つり革につかまった。女性の視線に耐えられなかったのかもしれない。

 

次の駅に着いて、今度は真ん中の女性の向かって左端の男性が降車し、新たな男性が座った。次に瞬間ものすごい形相で、コートの裾を引っ張った。

 

やっぱりだ。この女性はコートの裾を踏まれることを極めて嫌がる側の女性なのだ。

 

降車したあとも、男性の後ろ姿をずっと凝視していた。不審に感じたのだろうか。その男性はちょっと不思議な顔つきでその女性を眺めていた。

 

終着駅に着いた後、顔全体を覆うようにマフラーを巻き始めた女性が印象的だった。